まめ知識
TRIVIA

自分に合う靴を知ろう!

足に合わないシューズは、いくら優れた性能をもつシューズでも十分な効果を発揮してくれません。シューズを選ぶ際に注意しなければならないポイントを紹介いたします。

自分の足の形を認識することから

足幅が広い足か細い足かを知ることが重要。人それぞれ足の形は違います。足幅の広い人もいれば、細い人もいるでしょう。一般的に日本人は甲が高く幅が広い足で、反対に欧米人は甲が低く細い足だと言われています。シューズの幅がきつく感じる人は、幅広のシューズを選ぶ必要がありますし、偏平足気味の人は足裏に触れる部分がアーチ形状のシューズを選ばない方がいい場合もあります。シューズを選ぶ前に、もう一度足の形を確かめてみましょう。

購入する時間もシューズ選びのポイント

人の足は朝と夕方では0.5~1.0㎝程度大きさに差があると言われています。これは体重がかかり足裏のアーチが広がることと、立っていることで血流が足へと下りてきて、足がむくんでしまうことが影響していると考えられます。
したがって、シューズを購入するのは足が大きくなった午後がいいとされています。足が大きい状態で選んでおくと後でつらい思いをせずに済むでしょう。

試し履きをしてみましょう

シューズを購入する場合、実際に履いて感覚をつかむことが大切となります。これから長く付き合っていくものなのだから、しっかりと細かくチェックしておきましょう。足に合わないシューズを履いていると、足のトラブルや運動機能の低下をまねく恐れもあります。
また、試し履きをする時に片足しか履かない人が多いと思いますが、必ず両足とも試すことをお薦めします。人によって左右の足の形が違ったり、サイズに差があるからです。この時、シューレース(靴紐)をしっかり結び、甲に伝わる感触をつかむことも重要となります。

靴の履き方

  • 足を入れる前に靴紐を全てゆるめ、靴の中で足指が動かせる程度のゆとりを作りましょう。
  • 靴を履いたら、つま先を上げてかかとをトントントンと地面に打ちつけ、かかとを靴のヒール部分にしっかりと収めます。
  • ベロをしっかりと引き伸ばし、靴紐を靴の先から手前に向かって順番に丁寧に締めていきます。
  • ピッタリとフィットしているか確認してからしっかりと靴紐を結びます。
  • 靴の中で足指が動かせるか確かめてみましょう。
  • 必ず両足を履いてから、歩いたり踏ん張ってみて靴の履き心地を確かめましょう。

チェックポイント

①甲

甲の部分がゆるいと、擦れる場合があり、またきついと足が疲れやすくなります。極端に合わないとき以外はシューレースで調節しましょう。

②つま先

シューズを履いて立った時に、足の指を動かして、自由に動くか確かめてください。1.0~1.5㎝くらいの余裕は必要です。親指や小指の付け根がきついと足指にトラブルが生じてしまうことがあります。

③アーチ部

中敷のクッションが足裏のアーチとズレていると、アーチに負荷が加わり足の疲労を招く原因になります。偏平足気味の人は、特に中敷のクッションの位置に注意してシューズを選んでください。

④かかと

かかとを浮かしてシューズが脱げてしまうようでは、着地する時に不安定になり危険です。かかとを包み込むようにしっかりフィットするシューズを選びましょう。

注意事項

● つま先部に硬質の先芯が入っているので、足を入れる際には十分注意してください。
● かかとを潰して履かないようにしましょう。
● 履く前は靴下にシワがないか確かめましょう。
● 靴紐やベルトを締めたままで脱いだり履いたりしないようにしましょう。

きちんと手入れをしよう!

作業現場で安心して働くためには、プロスニーカー®の手入れが欠かせません。
より長く、より安全に履きこなすために、プロスニーカー®の正しい手入れ方法を身につけましょう。

洗浄

①メッシュ地やステッチ部、シワ部分に詰まった汚れやほこりは靴ブラシで落とします。
②靴底に汚れが付着していると耐滑性が損なわれますので、ブラシなどを活用し、ほこりや目詰まりを取り除きましょう。
③ブラッシングでも落ちない汚れは、ぬるま湯か常温水を使用し、柔らかい布で丁寧に汚れを落としてください。

乾燥

通常作業の中でも、軽量物を扱う作業や比較的良好な職場環境における軽作業用に適しています。
(*食品加工業、電子部品取扱業等に適した付加的性能を有した製品もありますので、職場環境に合わせてお選びください。)

消臭・防カビ

乾燥が不十分で靴の中に水気が残ったままだと細菌が繁殖しやすくなるため、入念に乾かしましょう。

保管

乾燥後、防水スプレーを吹き付けておけば、汚れが付着しても落ちやすくなります。また、丁寧に手入れしても毎日履いていれば負担が蓄積していくので、2足以上揃えて、1日おきに休ませてあげれば、意外なほど長持ちするようになります。

※ご購入後、着用前に防水スプレーをすると汚れが付着しにくくなります。

  • 着用する際もかかと部分を踏まないようにご注意ください。形が崩れ、足当たりの原因になります。

  • 手を使わず靴底のかかと同士を踏みつけて脱ぐと、破損の原因になります。

  • なるべく水洗いをしないようにしましょう。鋼鉄製の先芯が錆びることはありませんが、アッパー材(特に天然皮革)、中底等が傷む可能性があります。

  • 発泡ウレタン製の靴底は、加水分解で劣化しやすく、履いていないままで放置していても経年劣化で靴底がひび割れている可能性があります。しばらく使っていなかった靴は必ず靴底も確認してから履くようにしましょう。

  • 靴に溶剤や薬品などが付いた場合は、すぐに拭き取るようにしてください。(その際、手などに薬品が付かないように注意してください)

  • プロスニーカー®を手入れする時は、中敷も小まめに手入れして、消耗が激しいものは交換するようにしましょう。

  • つま先に物を落としたり強くぶつけたりしたプロスニーカー®は、速やかに交換しましょう。

豆知識、お教えします!

  • 加水分解とは?

    表底のウレタン樹脂と空気中の水分が結びついて分子の結合が壊れポロポロと崩れる、もしくはベタベタになる現象です。靴にもよりますが、甲被にウレタンが使用されている物は甲被も加水分解が起こります。

  • インソール(中敷き)の交換は?

    インソールは靴のつま先(先芯)性能を担保するものなので、使用シューズと同じメーカーから同等品の購入をお願いします。静電機能を有する靴は中底面とインソールの導通が必要になります。必ずメーカーから同等品の購入をお願いします。

  • 靴の交換目安は?

    安全性を第一に考え、一度強い衝撃や圧迫を受けたものは速やかに交換をお勧めします。なお、表底の著しい摩耗はスベリ転倒事故、つま先のハガレはつまずき転倒事故につながる可能性があります。速やかな交換をお勧めします。

  • JSAA型式認定タグって何?

    JSAA(日本保安用品協会)規格により試験をし、合格した証です。市場には粗悪な靴も多く、当協会では市場買取調査を行い、粗悪品との差別化をはかり、安全な靴の提供を心掛けております。型式認定タグは安全の目安です。